私は元来、とても汗かきです。

そのため、汗をかいたときに、いつでも直ぐにふくことができるタオル等を持参していました。そのようにすることによって、汗をかいていることを知られずに済むと思っていたのです。

 

ところが、成人式のときに、とても恥ずかしい思いをすることになったのです。その日は始めての着物をきる時でもあったので、その汗かきのことをすっかり忘れていたのです。そのため、いつものように小さいタオルを準備することなく、成人式に出席することになりました。
いつもだったら、その時点で汗が流れてくるはずだったのですが、その時はまだ寒い外で話をしていたので、大丈夫だったのです。
ところが、成人式を開催する部屋の中に入った時、むんとした空気を感じたのです。そしてその時、その日に始めて、これはもしかしたら、汗をふんだんにかいてしまうかもしれないと心配をしたのです。

 

といっても冬のことなので、ある程度はその寒さによって、汗をかくことなどないと安心を仕切っていました。
しかし、その安心は見事に外れることになったのです。それは、スグにそのことがわかる時がやってきました。多くの人の熱気で、その部屋全体が暖房がかたっているように熱くなってきたのです。

 

そして私の汗が滝のように、背中に流れているのを感じたのです。そしてその時は、背中にしか流れていなかったので、まだよしと思っていたのです。

 

ところがその式が長く、だんだんとそん熱気も大変なものとなってきた時、顔からの汗がひどく見られるようになったのです。そしていつもだったら、小さいタオルでふくことをしているのですが、そのときに忘れていたこともあって、なにもすることができずに、ただじっとしていることしかできなかったのです。

 

すると、そんな私を見て、となりに座っていた友人が、私が気分が悪くなったと思って、別の部屋の移動をさせてくれました。
私としては、気分が悪くなったわけではなくて、単に顔に汗がひどくかいてしまっている状態だったのですが、その現場から少しでも早く立ち去りたいと思っていたので、その友人の行動はありがたいと感じたことでした。

 

その後、横になり、着物から洋服に着替えて、その汗もだんだんとおさまってきました。
その時、友人は私が本当に気分が悪くなったと思って、今でも信じています。私としても、まさか汗が流れただけということをいうこともできず、恥ずかしい思いをしたことを、ひたすら今でも隠し続けている状況です。